ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ(5)「バン・オア・ダイ・イン・シズオカ」(通常版)

忍殺リプレイまとめはこちらからどうぞ。

こちらの記事は、Twitter上に掲載したニンジャスレイヤーTRPGリプレイを、一部修正、再構成の上で掲載したものです。

目次

1. 5回目でニンジャマスター
2. セッション本編
2-1. 恐怖! アイアンビッグ・サメ
2-2. 敵の研究所を叩け!
2-3. サンシタ、工場に立つ
2-4. 再会、オムラとペケロッパ
2-5. 哀・戦士
2-6. 会場脱出

1. 5回目でニンジャマスター

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時は2019年6月9日。今日も今日とて、神奈川某所忍殺同好会は、アノーニマス宅に集合していた。
参加者は、ジゴクランナーの中の人、アノーニマス、ブルータルヘッド、アイアンビッグ、レイワンである。
今回の持ち回りニンジャマスター(NM=GM)は、ジゴクランナーの中の人。果たしてどのようなセッションが提供されるのか。

前回までのゲームを振り返りたい方は、こちらからどうぞ。

AN=アノーニマス
BH=ブルータルヘッド
IB=アイアンビッグ
01=レイワン
NM=ニンジャマスター(GM)=ジゴクランナーの中の人

NM「じゃあ、さっそく始めてみようか」
ゴウランガ! 通算5回目のTRPGでGMとは、なんたる門前の小僧めいて高い対応力であることか!
本当に、BHにせよJRにせよ、次回のANにせよ、大したものである。01に経験者の優位性とか特になくて、ヤンナルネ。

2. セッション本編

2-1. 恐怖! アイアンビッグ・サメ

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BH「NM! NM!」
NM「ナンダイ?」
BH「前回セッション本編に参加してなくて、BHにお金がないの! カラテガチャ失敗で終わってて、トレーニングもできないの。救済もらえない?」
NM「よし、JRの預金(59万札)から19万札『ハッキング』して取っていいよ」
BH「おお! NMよ! 寛大な裁定に感謝します!」

NMは、無からお金を湧かせることもいくらだってできる。自PCの所持金からの所持金補填は、実際寛大であった。
NM「じゃあ、余暇の行動表作ろうか。AN・BH・IB・レイワンって『LO』?」
01「『01』で頼む。LOだと、いろいろとこう、青少年に満たない何かが危ない」

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ここはネオサイタマの一角にある、サンシタ・イチミのアジト。元はブラッドカタナ・ヤクザクランの事務所であった建物だ。ネオサイタマの芸能に関する陰謀で活躍したサンシタたちは、余暇という名前の自己研鑽タイムを迎えていた。

これまでの冒険と暴言と暴行と暴虐は、この辺のツイートから参照せよ。

なお、まとめサイトも稼働を開始した。過去連載も順次格納していく予定のため、ちぇけらである。
https://gin-ilog.com/pages/TRPG_Articles.html
現在、第1回・第2回が掲載済み。
(本サイトです)

余暇初日。アノーニマスは、ブラックマーケットに買い物に出た。購入したのは、10万札のキーボード・オブ・ゴールデンエイジ、15万札のマキモノ・オブ・シークレットニンジャアーツ、10万札のタクティカルニンジャスーツ。ハッキング確実化と体力増強。そして、ジツの獲得に向けた買い物である。

「チテキな私は、カネで買えるものは金で解決するのです。泥臭いトレーニングは最後の手段」
そして2日目。アノーニマスはマキモノの力でジツを向上させた。(1→2) ニューロンの損害はなし。かつてANの命を救ったムテキ・アティチュードが強化された。

3日目。アノーニマスはさらなる強化を行った。テッコの導入である。サイバネアイ、生体LAN端子、ヒキャク、テッコ……。おお、生身の部分は胴体と頭の一部だけである! ANは脅迫観念めいて自己の改造を続けている。そして
「グワーッ!」サイバネの拒絶反応! ジツが失われた。(2→1)

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NM「あー……残念だったね」
AN「いや、大丈夫。むしろ、これを想定して『失敗してもジツが無くならないように』ジツ上げてたから」
何たる生命への冒涜めいた計算であろうか!

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ANは余暇4日目と5日目を、ワザマエ強化(5→6)とモータルハント(万札1取得)で終えた。

そして01。2日かけてワザマエを強化(4→5)し、念願の脚力3の世界に! (失敗回数蓄積ルール(単価5)を選択) もう鈍足とは言わせない! さらに2日かけてカラテを強化(4→5)した。カラテ・ワザマエ・ニューロンが555の高レベルバランスである! スタンディンバーイ!

前回の余暇でカラテガチャ爆死したBHは、失敗回数蓄積ルールを採用しつつ、カラテトレーニングに成功した! (5→6)
BH「これで、ソニックブーム=サンに近づいたぜ!」
さらに、2日間のモータルハントで資金を稼ぐと(DKK+1)、2日連続のマキモノ投資でジツを獲得した!(0→2)

習得したのはカラテミサイル。ソニックブームへの憧れからの選択であったか、ダイス抽選の結果であったかは、(記録されていないため)定かではない。単なるイキリ・サンシタであったはずのBHの目は、ほの暗い何かをたたえるようになっていった。人間から離れ、別の何かになっていくように。

最後はアイアンビッグ。
IB「アイアンビッグ=サンは、右手を強くする」
ALAS! 戦闘用バイオサイバネへの改造である!
本当にやるのか。オハシが持てなくなってもいいのか。天(NM=JR)の声が降り注ぐ。
IB「オハシ……? 右手は、食べる方の手だよね?」
オハシは、IBにとっては高度すぎる文明であった……!!

「イヒヒーッ! 私の芸術的サイバネを身に着けたいとは、素晴らしいネェーッ! で、何を取り付けたいんだい? コブラかい? ライオンかい? スズメバチかい? カブトムシかい?」
IB「サメ……」
「ホォーッ?」
IB「アイアンビッグ=サンの腕は、サメがいいと思います」

「ウフッ……イイネェーッ! サメ! それもまた素晴らしいよォーッ!」
アイアンビッグ=サンの右腕は、いつの間にかサメであった。

JR「お前……お前もオハシを持てなくなったのか?」
CBR「シャーッ!」
IB「オハシ……?」
SM「シャークッ!」

その後、IBはモータルハントで戦闘用バイオサイバネの試運転を行い、トレーニングによるニューロンの向上にも成功した。

こうして、全てのニンジャが全ての余暇スロットを消化しきったのであった。

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「で、ホワイトカタナ=サンは?」
「ブラックカタナで欠席に決まってるだろ!」
ブラックカタナすぎて、まとめ記事のWK登場シーンの見出しを「『黒き』刀の登場」と手癖で書いてしまったレベルである。こちらはすでに訂正済み。

「ラッキーキャンサー=サンは?」
「オシゴトですね。LCの中の人のくせに、世のために働いているよ」
「信じられませんね」
「そうですね」
「チンピラでもしているのではないですか?」
「そうですよね」

2-2. 敵の研究所を叩け!

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サンシタたちが余暇を終了した夜、重金属降りしきる中、サンシタ・アジトの前に乗りつける一台の家紋タクシー。降り立ったのは、ソウカイヤスカウト部門筆頭、ソニックブーム(SB)だ。
勝手知ったる他人の家とばかりにずかずかと上がり込んだ彼は、応接室ソファの上座にどっかり腰を下ろした!

彼はクリスタルヤクザテーブルの上に、威圧的に足を載せた。コワイ!
BH「ハイヨロコンデー!!」
サンシタたちは瞬時に応接室へ集合する。
SB「元気そうじゃねぇか。それにテメェラ、なかなかいい面構えになってきたな。エエッ!? 新しいミッションだ」
言ったソニックブームは、マキモノを放った。

ぴく、と反応したのはAN、01。しかし互いが動いたことで踏み出すのをためらった。構わず踏み出してマキモノを開いたのはBHである。
SB「オムラ・インダストリのシズオカラボに潜入して、研究中の『ニンジャを強化する新技術』を奪ってこい。カラテ以外でニンジャを強化するなんざ、無粋だがな」

「泥棒に入る前に家に火を付けろ」
ポエット! 剣聖にして詩聖、ミヤモト・マサシの格言である。そして出典をひけらかさないのが、日本的な奥ゆかしさ!
「つまり、そういうことだ。暴れて、漁って、分捕ってこい」

「「「ハイヨロコンデー!!」」」
「私の名前は、アイアンビッグ=サンです」

イチミはシンカンセンのカチグミ車両でシズオカへ向かう。どこぞのカニがいれば、車内はただれたことになっていただろうが、今回のメンバーなら大人しいものであった。サケを嗜む程度である。
AN「……」
01「センパイ、どうした?」
レモンの炭酸割をすするANに、グラス・サケを持つ01が問う。

AN「いえ、なんでもありません」
なんと! 驚くべきことに! ANが考え込んでいたのは、オイランサービスを頼むか否かではなかった。今回のターゲット、オムラ・インダストリについてである。
モータル時代、テンサイ級ハッカーであったANのニューロンを焼いたのは、オムラのハッカー勢力であった。

AN「ペケロッパ……」
よぎったモータル時代の記憶。
かつてハッカーであったニンジャの呟きは、シンカンセンのエンジン音と重機関銃の斉射にかき消されていった。

そして、邪悪なサンシタたちが、フジサンのお膝元(紛争原因となりうる表現)、シズオカの地に降りたった。

2-3. サンシタ、工場に立つ

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今回のマップ全体像。写真はかなり終盤。サンシタたちは、右上の入口から潜入・破壊工作を開始した。

photo

手元のメモ、ミッション本編の1行目を参照する。

AN「せっかくだから俺は電算室を目指すぜ! グワーッ!」ロック解除(HARD)を試みる。→成功

……上記はセッション時メモの原文ママである。「イヤーッ!」の書き間違いだろうか。なにか「グワーッ!」したのだろうか。歴史のニンジャ真実は闇に葬られる。

暗黒メカコーポの秘密研究拠点にふさわしく、オムラのシズオカラボも、軍事拠点レベルの頑強さを誇っていた。

PCの行動順は、AN→BH→01→IBである。
最初に行動するのは知的(笑)ニンジャのアノーニマス。
AN「せっかくだから俺は電算室を目指すぜ! イヤーッ!」入口のハッキング(HARD)に成功! 道が開けた! 歴史認識は、分かりやすいほうに振れた!

開いた侵入経路から、BHが突入する! 中には
「「「「ザッケンナコラー!!!」」」」
4人のクローンヤクザ。
BH「覚えたての、カラテミサイル!!」
「「「グワーッ!」」」
4人中3名が絶命!

01「イヤーッ!」01も連続側転からのスリケン投擲に成功!
「グワーッ!」最後の一名も絶命!
ヤクザのいなくなったエントランス奥には、オムラマシンガン!
「皆様の安全を守る、オムラマシンガンです」欺瞞!
「アイアンビッグ=サンです」「シャーク」
アイアンビッグがスリケンで攻撃! 外れた!

二丁のオムラマシンガンは手近なANを攻撃! 回避!
マシンガンの脅威度が低いと判断したイチミは、マシンガンを無視して突入していく。最初にあったのは、トイレの入り口であった。
AN「女子トイレは私の担当ではないので……」スルー!
BH「中に何かいるぞ?」(ニューロン判定成功。)進入!

01はウカツ!
IBは連続側転から、見かけたクローンヤクザをスリケン殺害!「サメスリケン!」
そして、女子トイレに突入したBHが見たのは、一体のオイランドロイドであった。

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BH「モテないし、このオイランドロイドは持ち帰ろう」
NM「分かった」

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しかし、オイランドロイドと思われたドロイドはモーターカワイイ(MK)! アイサツもなしにBHを攻撃した!
「カラテ!」
「グワーッ!」
パンチはBHの顔面に命中!
「よくもやりやがったな、イヤーッ!」
「ピガガーッ!?」
サツバツ! BHの攻撃は一度にMKを破壊した!

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NM「LCならてこずると思って配置したのに……」
腕力のない女子トイレ担当が欠席し、実力者に見つかってしまうという、NMの誤算であった。

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BHは破壊したMKを小脇に抱えた。使うなり売り払うなりする算段である。
もちろん、「大きな異物を小脇に抱える」ことで、判定の難度は全体的に上昇する。このペナルティが以降にどれだけ徹底されたかは、定かではない。

女子トイレをスルーしたアノーニマス。
「イヤーッ!」突入した喫煙室に突入する!
「アイエエエ!? ナンデ!? ニンジャナンデ!?」
中では2名の喫煙オムラ社員が重篤なNRSを起こして失禁していた。

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AN「オムラ社員の扱いについて、なんか推奨行動はあるの? ソニックブーム=サンの指示とか」
NM「好きにしていいよ」
AN「りょ」

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「ドーモ。ソウカイ・ニンジャのアノーニマスです」
ANは試しに、オムラ社員にオジギした。
「「アイエッ!? アイエッ!?」」
受け答えは成立しない。
AN「これでは時間の無駄ですね。イヤーッ!」
「アバーッ!?」
1人のオムラ社員が、ネギトロめいた死体に変わった。

1人を残して、部屋を物色するAN。キャバァーン! アンコモントレジャーボックスからはサイバネアイが!
「私はとっくに装備済みなので要らないのですが……。まぁ、カネにはできますしもらっておきましょう」
ANは喫煙室を出て行った。
そのころ、01は連続側転で電算室を目指していた。

「いいにおいがする」
アイアンビッグは、食堂エリアに突入した。
営業時間外の食堂に待ち受けていたのは、サイバネ装備のクローンヤクザ×2と、モーターヤブだ!
食材の香りとヤクザの香りに、メンポとサメからよだれが垂れる。
「ピガガーッ! 試作型モーターヤブは、モーターヤブさらに改善をさらに改善中!」

試作型モーターヤブ 
  カラテ5 ワザマエ5 ニューロン2 体力8
  マシンガン:連射3威力1 さすまた:威力2

「「ザッケンナコラーッ!」」クローンヤクザがIBに近付く。
IBは、カラテシャウトすることもなく無造作にサメの右腕を振った。
「グワーッ!」
赤身、中トロ、大トロ。飛び散る各部位の中に立つ捕食者。
「あ、いなくなった」
ヤクザが1人減り、サメはもぐもぐしていた。

「イヤーッ!」
レイワンは必死の連続側転で電算室に突入した。
こちらにも、ヤクザとモーターヤブの小隊!
破壊力ある攻撃をもたない01は、単身では不利と状況判断する。後続にアノーニマス。
01「センパイ! こっち!」

食堂と電算室。2つの場所で、ニンジャはモーターヤブと対峙する。
「「ピガガーッ! ニンジャソウルを検知! 排除します! モーターヤブは賢くて強い!」」
IB・01「「イヤーッ!」」
別々の場所で、ニンジャは同時にマシンガンを回避!
電算室には01とANが突入。
「「イヤーッ!」」
「「グワーッ!」」
連携でクローンヤクザを排除した。

IB「イヤーッ!」「シャーク!」
「ピガガーッ!?」
サツバツ! 一挙に4ダメージ!
その後も、IBとモーターヤブの攻防は一方的であった。
「サメパーンチ!」
「ピガガーッ!!」
モーターヤブは爆発。万札5。サメもにっこり。

01とANもモーターヤブに攻撃を集中させる。
順調にモーターヤブの装甲は削れていき、
01「イヤーッ!」
「ピガガーッ!?」
01のカラテでモーターヤブは爆発四散! 5万札を入手。
万札はタマゴとシャリにまみれていた。

同じころ。ブルータルヘッド~破壊オイランドロイドを添えて~の突入先は仮眠室。中ではドロめいてオムラ社員が熟睡していた。
「ドーモ、ブルータルヘッドです。ここで何を研究しているのか話せ」
「!? ど、ドーモ、オムラ社員のカワシノです。私は48時間連続勤務の後泥のように寝ていたので、何がなんだか分かりません」

カワシノの反応は、奇跡的に気丈であったといえる。
しかし、これまでであった。
「そうか、分からないか。ゆっくり眠るといい」
BHによる首筋にチョップ without カラテシャウト。
カワシノ「アバーッ!!」

BHは給湯室に歩みを進める。
「ア、アイエエエ……」
ここにもオムラ社員が1人。BHはインタビューを開始した。
「ここでは、どんな研究をしている」
カラテミサイル由来のなにかのしくみで、BHの両目が白く発光! コワイ!
「アイエッ!? 二、ニンジャ第六感の強化実験と聞いています!」

BH「具体的には?」
「知りません、これ以上は!!」
BH「そうか。そしてオマエは俺のことを知ってしまった!」
「アバーッ!」
ショッギョ・ムッジョ! カチグミ社員の体は、ネギトロめいた死体に変わった。

「イヤーッ!」
BHは連続側転を開始し、所長室へ向かう。それは、IB・01・ANがモーターヤブと交戦を進めている頃だった。

モーターヤブとのイクサを終えた電算室で、いちはやくUNIX端末に取りついたのはアノーニマス。
01「あっ!」
ANはハッキングしつつ、部屋の隅にいたオムラ社員に声をかけた。
「ドーモ、オムラ・ニンジャです。助けに来ました」
「ありがたい!!」

「敵はこのラボの情報が目的のようです。実験の内容や戦力について、心当たりはありますか?」
インタビューで得られた情報は、以下のようなものだった。
・防衛戦力ニンジャの2名が、実験対象でもある。
・2人とも刃物を使う。
・1人は光の玉を発射する。(カラテミサイル?)
・所長は行方不明

AN「なるほどなるほど。ありがとう。そしてさようなら」BLAM!
「アバーッ!?」
何たる邪悪か!

所長室手前。BHは、名称が設定されていない部屋に入った。中には1人のオムラ社員。
「ドーモ、ブルータルヘッドです。」
「ど、どもどどども」
「オマエは何か知っているか?」
「研究棟がニンジャに占拠されている」価値のない返答!
「オマエは管理職か?」謎の質問!

「ヤマガタです。主任です。管理職ではありません」
「オマエも、課長に虐げられているのだな」
ワッザ!? BHは職員を手にかけず、部屋を出て行ったではないか。
BHの人間性は、いろいろな要素で揺れている最中であった。

所長室手前。BHは、名称が設定されていない部屋に入った。中には1人のオムラ社員。
「ドーモ、ブルータルヘッドです。」
カラテミサイル由来のなにかのしくみで、BHの両目が白く発光! コワイ!
「アイエエエ、ワタシはオムラインダストリ……」
BH「オマエは管理職か?」謎の質問!

「ワタシはオムラの名誉ある課長だ! 所長が行方不明なんだ!」
BH「そうか、ならば死ねい!」「アバーッ!」万札3獲得。
BHの人間性は、いろいろな要素で揺れている最中であった。

「いい子だ、いい子だ、来い来い来い……BINGO!!」
電算室UNIX端末の進捗バーが100%に届き、ANはハッキングを完了。所長室のモーターヤブを停止させた。
「ラボ内の残存モーター戦力は、所長室のみ。しかしチテキな私が沈黙させました」
全員のIRC端末に通達する。IB以外は理解した。

モーターヤブが無力化された所長室を荒らし、BH・AN・01の3忍は実験棟に向かう。実験棟は、食堂側の通常入口と、裏側の窓からエントリーできる構造だ。窓側には水が張られていて(少し色が違っているマス)、水マスを連続側転の始点・終点にできない。タイミングを合わせて戦闘に突入するには、多少の考慮が必要であった。

再掲
photo

一方、しばらく登場していないアイアンビッグ=サンは。

IB「おいしいニオイはいいニオイ、おいしいニオイはいいニオイ」
呟きながら、おいしいものを求めて、食堂のバックヤードに進んでいた。
「いいじゃないか、アオイ=クン。大人の関係というものをだね」
「やめてください。やめてください」
おいしくなさそうな声が聞こえてきた。

バックヤードにいたのは、スーツ中年男性と、困ったように会話する若手スーツ女性だったが、IBにニュアンスを把握するニューロンはない。
しかし、2人からすればIBは、右腕がサメの異形なニンジャである。
「アイエエエ!? ナンデ!? ニンジャナンデ!?」
「ドーモ、アイアンビッグ=サンです」

男はモータルでありながら気丈であった。
「ど、ドーモ、ワタシはサワモト所長です。ワタシを逃がしてください」
IB「なぜですか?」
「所長だから、逃がした方がいいことがあります」
IB「なぜですか?」
「……」
IB「……」

一方的な緊張感が場を支配する。
そして、サワモトはガバリと後ろに向き直った!
「どうせ殺されるなら、激しく前後してから死んでやるー!」
「アイ……」悲鳴を上げようとする女性社員!
「サメパンチ!」
赤身、中トロ、大トロ。飛び散る各部位の中に立つ捕食者。
前後する暇はなかった!

IBはIRC端末を見た。「所長」を探して「実験棟」に行きたいらしい。「カギ」があるかも、といった会話も交わされている。IBも識字はできていた! 奇跡!
IB「じっけんとう? の? かぎ? はもっていますか?」

トロと赤身と、別の由来で真っ赤に染まった女性職員は、震えを抑えながら答えを絞り出した。
「鍵は……、所長がどこかに身に着けていたはずです……!!」
IB「おお!」
IBは、納得して右拳を左掌に打ち付けようとした。
右鮫が左掌にかみついた。
痛かった。
IB「いたい」

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NM「なんでこいつが来ちゃったかなぁ……」

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女性職員の前では、ニンジャの右腕に据え付けられたサメが、食べたものを吐き戻そうとしていた。何たる某某某某某某某漫画作品めいてケイオスたる光景か。というか「吐き戻す」って魚類もできるのか。いいや。できるに違いない。
GBRRRRROOOO!!
骨と、血液と、その他もろもろがサメの口から噴出した。

床に噴出されたもろもろの「おつり」が、女性職員にも降りかかる。
その中に、樹脂製のカードキーが跳ねた。
「あ」
女性職員が声を出し、IBが視線を追う。視線の先にはカードキー。
「いえーい」
IBとサメは喜んだ。
サンシタ・イチミはIRCで連絡を取り、突入の段取りを検討するのであった。

2-4. 再会、オムラとペケロッパ

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突入は、ANと01が窓から。BHとIBが正面からとなった。IBとサメのやり取り完了を待たず、いち早く窓に取りついたANが、窓から敵ニンジャの様子をうかがう。

ホワイトデビル(WD)
 カラテ4 ニューロン10 ワザマエ6 ジツ3 体力8 精神力10 脚力3
 カラテミサイル・イアイドー

レッドコメット(RC)
 カラテ7 ニューロン5 ワザマエ8 ジツ0 体力10 精神力5 脚力4
 トマホークイアイドー 「常人の三倍の脚力」

そして、レッドコメットは洗脳済みの従業員8名を、自らの手駒として使っているようだ。催眠で自らのファンにして操る恐るべきジツ、「ネテルファン・ジツ」である!
武装はショック十手、チャカ、マシンガン等様々であった。

サメが咥えたカードキーを、リーダに通す。ビポッ! 実験棟正面の扉が開け放たれた! 見えるのはひたすらファン、ファン、ファン!
こちらのツイートの「実験棟」にあるカラーキューブは全てファンである!
そして同じく実験棟内、上のダイスがRC、下のダイスがWDである。

BH「カラテミサイル!!」
「「「グワーッ!!」」」
弾幕が厚い! ファン3名を排除!
RC「なんだと!? 侵入者か!?」
WD「面倒だな、レッドコメット=サン、1人で何とかなるよね? 僕は研究で忙しいんです」
RC「ふ、勝利の栄光を私に」
自分か。

入口に向かうRC。すかさずANが、反対側の窓を破って突入する!
AN「あいつは、あいつだけは、私が倒さなければならない気がするのです!」
ANは、WDから目を離せずにいた。
AN「ペケロッパ!!」銃弾がWDに命中!
WD「撃ったね?」
01が追撃するも、WDは回避!
WD「二度も撃った! 親父にも撃たれたことないのに!!」

BH「イヤーッ!」BHがカラテミサイルでファンを倒しつつ、RCを攻撃する。
RC「イヤーッ!」RCはカラテミサイルを難なく回避した。

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01「えっ!?」
NM「んっ!? どうした?」
01「RC=サンの回避ダイス、使い切った?」
NM「え? いや、確かに全部使ったけど……あっ!?」
IB「しゃーく」
NM「シャー……」
囲まれる側に慣れていなかったJRの中の人の不覚! IBの手番が残っている! 攻撃の大チャンスだ!

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RC「当たらなければどうということは……」
IB「サメパンチ!」
RC「グワーッ!?」
サツバツ! IBのサメパンチは、RCの脚力を3奪った!
RC「痛い! 脚が痛い!」
WD「情けない奴!」

アンブッシュが終わり、アイサツである。
「ドーモ、ソウカイニンジャのアノーニマスです」
「ドーモ、ソウカイニンジャのレイワンです」
「ドーモ、アノーニマス=サン、レイワン=サン。ホワイトデビルです」
AN「貴様だけは、私が倒します。ニューロンを焼かれた恨み! はらさでおくものかよ!」

WD「知ったことか! かつて僕にやられたというなら、お前の実力がその程度だったということ!」
AN「勝手なことを!」
WD「勝手とは! いいさ、それならもう一度焼いてやる!」
おお、なんたるキメラめいて忍殺語と冨野節のハイブリッドの困難であることか! 多少でも混じっていたら幸いです!

「奴は通常の二倍の火力を持っているというのか! ド、ドーモ、レッドコメットです」
「ドーモ、レッドコメット=サン。ブルータルヘッドです」
「ドーモ、レッドコメット=サン。ワタシの名前は、アイアンビッグ=サンです」
「奴は通常の40%程度の知能の持ち主だというのか」

BHとIBが、当たらばサツバツ(6の出目が2つ以上)の波状攻撃!
しかし、RCは回避に成功。「ええい、まだだ、まだ終わらんよ!」時にはIBへのカウンターカラテすら成功した。
IB「痛い!」

ファンたちは泣きながらBHやIBに攻撃するが、さすがに攻撃は当たらない。
ファンたちは3種の武器種別ごとにニューロン値が異なっており、サンシタの回避ダイスを効率的に削るように設計されていたが、初期のカラテミサイルでショック十手持ち以外が早々につぶされていた。

2方面だった戦場が、だんだんと集約されてきた。ネテルファンが順当に数を減らした結果、戦場の集約で利を得るのはサンシタ・イチミである。
囲んで棒で叩かれるのは、WDとなっていた。
01「落ちろ! カトンボ!」
WD「なんの! カラテミサイル!」
BH「カラテミサイルはこっちだってええ!!」
WD「グワーッ!」

IB「シャーク!」
WD「グワーッ!」
AN「お願いです、こいつのとどめは私に!」BLAM! BLAM!
殊勝にも、仲間に「お願い」するAN。しかしこの銃撃は回避された
01「イヤーッ!」スリケンがWDに命中! WDは倒れた!
01「あとは好きにしろ、センパイ!」

AN「オマエみたいな奴がいるから、抗争がなくならないんだ!」勝手なことを!
ANは苦手なカラテで、WDにトドメを狙う。
WD「僕が一番、モータルをうまく扱えるんだ! サヨナラ!」WDは左腕を失い、首を飛ばされ爆発四散!
RC「ええい、WD=サンの奴!」

RCは降り注ぐ攻撃をなんとかかわし続ける。
ANが、最後のネテルファンを排除した。「ウワァーン! アタラナイー! グワーッ!」
BH「イヤーッ!」サツバツ! RCが壁に激突!
RC「グワーッ!」
01「イヤーッ!」スリケン追い打ち!
RC「グワーッ!」命中!

もはや戦局は決まった。
AN「君たちは悪くないが、君たちの会社が悪いのだよ」
RC「私の同志になれ。人類はニンジャによって管理されねばいかんのだ」
01「それは、ソウカイヤと敵対しろと言っているのか?」
RC「いや、そうではない」支離滅裂!
BH「オマエとソニックブーム=サンを比べれば、どちらを取るかなど決まっている」

RC「ソウカイヤの暴力に心を縛られたニンジャどもめ!」
RCは苦々しげに呻く。
RC「ハマーン!」謎のシャウトとともに繰り出されたトマホークは空を切り。
そして、幾度かの攻防の後に。
AN「イヤーッ!」「グワーッ!」体力0!
BH「イヤーッ!」
RC「ええい、完璧な作戦にならんとは! サヨナラ!」RCは爆発四散した。

レッドコメットの「ハマーン!」はNM発言ママである。
ハマーンはあなたのママじゃない。

勝利。ほんのひと時の弛緩した空気。
そんな彼らの頭上から、一つのシャウトが響き渡った。
「Wassshoi!」天井破壊してエントリーする赤黒の影! 一体、何が現れたのか!

2-5. 哀・戦士

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ミッション「オムラ・インダストリのシズオカラボに潜入し、情報を収集せよ」に従ってラボに潜入し、やけにいい声の敵ニンジャ2名を退けたサンシタ・イチミ!
敵がいなくなったことで、アノーニマスは、UNIX端末からの情報収集を進めていた。
この場で中身は分からないファイルを入手!(成功条件達成)

Wasshoi!
その時だ。天井を突き破り、赤黒の影が降り立ったのは。
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
ネオサイタマの死神であった。1人を除き、知らぬ相手ではない。
サンシタたちは緊張しつつも冷静にオジギを返した。
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。レイワンです」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ブルータルヘッドです。またテメェか!」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。アノーニマスです。またお会いしましたね」
「アイアンビッグ=サンです」

photo

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01「どうする? やるか? やっちまうか?」
BH「戦力は怪しいよなぁ」
IB「アイアンビッグ=サンです」

AN「待て」

01「どうした?」
AN「もうすぐ18時になる」
01「18時になるとどうなる?」

AN「知らんのか?」

AN「同居人が帰ってくる」

大人の事情! 家主の意向! 迷惑をかけてしまうのは非道!
PL立ち退き PCは命 からがら逃げつつあげるよ勝鬨!

撤退の方針が決定した。

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「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
NSのカラテがBHを襲う!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
BHはNSの貫手を払って全攻撃を防御!
BLAM! BLAM!
ANのハンドガンのうち一発がNSを抉る!
「ヌゥーッ!」

「イヤーッ!」
「グワーッ!」
BHが連続側転後に放ったスリケンが命中!

01とIBの攻撃はNSが回避!
「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの貫手! 3発中の1発が、ANに命中!
「たかが体力が1やられただけだ!」ANの射撃! しかし回避!
「好きにさせるかよ!」BHのスリケン! しかし回避!
「その赤と黒!」01のスリケン! 5つダイス振って全部1!
IBも外れ!

NS「イイイイイイヤアアアアア!」
ニンジャスレイヤーの連続貫手! 3発中2発は、当たらばサツバツ(6が2個以上)!
AN「イヤーッ!」悲鳴めいたANのシャウト! 全弾ブリッジ回避!
BH「オタッシャデー!」離脱!
01「オタッシャデー!」離脱!
IB「オタッシャデー!」離脱!
AN「エッ!?」

NS「イヤーッ!」攻撃!
AN「イヤーッ!」回避!
AN「オタッシャデー!」ついにANも戦場を離脱!

「愚かなり、フジキド! 奴らを何度取り逃がすつもりか!」
ニンジャスレイヤーにとって、これは敗北ではない。しかし、屈辱的な結果であった。

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AN「巻きだ巻きだー!」

2-6. 会場脱出

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ネオサイタマ、トコロザワピラー。ソウカイヤの本拠たるこのビルに、サンシタ・イチミ、そしてソウカイヤの首魁、ラオモト・カン、ソウカイ・シックスゲイツにしてスカウト部門筆頭、ソニックブームが一堂に会していた。(早口)

SB「お前ら、なかなか様になってきたじゃねぇか。で、誰が一番手柄を立てたんだ? エエッ?」
BH「敵を、殺しました。ソウカイヤに歯向かうので、殺しました。カラテです。カラテが高まっています」
BHの目は、カラテの謎エネルギーで点滅していた。コワイ!
SB「テメェ、なかなか仕上がってきてるな」

01「モーターヤブの撃破、敵ニンジャへの堅実な攻撃、そして、チームの指針について重要な発言を行いました!」
SB「そうか、テメェはこれから、組織戦をさらに学ぶといい」
今回のNM(ジゴクランナー=サンのPL)が演じるNPCは、普段にも増して優しかった!

IB「おれ、サメで、たくさん、てき、なぐった」
SB「そうかそうか」
RK「よく頑張ったな」
田舎のおじいちゃんめいて優しい空間!
アイアンビッグ=サンに対するソニックブーム=サンとラオモト=サンの優しさが、いよいよ決定づけられる会話となった。以降の持ち回りNMも、自然とこの流れを踏襲する。

AN「では、私のチテキな活躍についてご説明しましょう。当然、この私はチームで最高のニューロンを持つニンジャとして、チーム最速で動き続けました。必要な情報を取得するためいちはやく電算室に突入し、また敵の排除後もターゲットたるオムラ・インダストリの秘密ファイルの在処を突き止めました。その他にも、強敵たるホワイトデビル=サンへのカイシャク、モーターヤブへの適切な大打撃、さらには我らソウカイヤの宿敵、ニンジャスレイヤー=サンの攻撃を一手に引き受けることで、チームの損害を回避、無事な撤退ができたのは誰の功績かお判りでしょうか? そう、私の功績があってこそ誰一人欠けることなく、この場に参集して偉大なるラオモト=サンと拝謁できたというわけです。いかがでしょうか!」

立て板と水とワイシャツと私! 3ツイートにおよぶ自慢でも、ANは息を切らせることなどない!

SB「……テメェの口の回り方は、任務以外にも使えそうだな」
AN「ハイ! そのつもりです!」

「ムゥーッハッハッハッハ!」
ラオモト・カンが哄笑した。
「なかなか面白い奴らよ。ニンジャスレイヤー=サンこそ(メタな都合で)排除できなかったとはいえ、敵ニンジャの慈悲のない排除と着実な情報収集、褒めてつかわす」
「「「ははーっ!」」」「アイアンビッグ=サンです」

ラオモト・カンは、手元のトロマグロ・スシを2貫同時に食べた!
そしてオイランの胸元で脂を拭うと、財布から札束を抜き出し、別のオイランの胸元に突き刺した。
オイランはサンシタの下に向かい、その胸元をはだけた。
「ドーゾ、ドスエ」
「「「フィーヒヒヒ!!!」」」

かくして、ミッション達成評価はA+!
50万札の山分けと、各自のソウカイヤ名声+3 と相成った。やったね!

こうして、シズオカの工場を舞台とした抗争は終結した。
君は、生き延びることができたか。
(バン・オア・ダイ・イン・シズオカ おわり)


Written by gimpei_osawa in Games on 2020年 8月 8日(土). Tags: ニンジャスレイヤー, リプレイ, サンシタ・イチミ,